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命令文の書き方 その2:助詞 その他

                                            ■助詞 動詞と引数の他に、もう一つ文字がありますね。そう、助詞の「を」です。この助詞は、とても重要な命令文の要素で、これが正しく書かれていないと、プログラムが正常に動きません。 例えば、 「おはよう」を表示する これを、 「おはよう」表示する というふうに、助詞の「を」を削除して実行してみて下さい。…エラーになりますね。 ※この助詞は、命令文の種類によって違ってきます。それについては、また後ほどということで、とにかく、 引数 助詞 動詞 この三つの要素が欠かせないということだけ、ここでは覚えておいて下さい。 ■引数の数と助詞 命令する時に与える情報=引数は、ひとつとは限りません。たとえば、 「文章.txt」をデスクトップへコピーする この命令文には、「コピーする」という動詞=命令に対して、二つの情報=引数が与えられています。「文章.txt」というファイル名と、「デスクトップ」というコピー先の情報です。意味は、「文章.txt」という名前のファイルを、デスクトップ(フォルダ)へコピーしなさい、となります。 …って そのまんまですね。助詞は「を」に加えて、新しい助詞「へ」が登場しました。でも、日本語なので 特に説明しなくても、すぐにわかると思います。この辺が日本語プログラミング言語の良い所です。 ※プロデルでは、Windowsの基本的なフォルダ デスクトップ マイドキュメント などを、フルパスではなく、省略した汎用的な形で記述して、情報を取得したり、操作することが出来ます。 参考: リファレンス > 広域種類 > 基本フォルダ http://rdr.utopiat.net/docs/reference/core/folderlist.htm ■引数の順番 先ほどの命令文、 「文章.txt」をデスクトップへコピーする この中の、ファイル名とコピー先の情報=引数の順番を入れ替えてもOKです。ただし、引数と助詞は正しく記述する必要はありますが。 デスクトップへ「文章.txt」をコピーする ま、これを、 デスクトップを「文章.txt」へコピーする。 と書く人はいないとは思いますが。もちろんエラーになります。 ■句読点 日本語の文章には「句読点」がつき物です。プロデルの命令文にも、句

命令文の書き方 その1:動詞と引数

                                                ■命令文の書き方 プロデルでは、コンピューターに何かの処理を実行させる時には、「命令文」の形で書いていきます。そして、この命令文は、書かれた順番どおりに実行されていきます。 例えば、デザイナで1行目に、 「おはよう」を表示する 2行目に、 「さようなら」を表示する と書いて(F5キーで)実行すると、最初に「おはよう」というダイアログボックスが現れ、次に「さようなら」というダイアログボックスが現れます。 ■動詞と引数 さて、ここからいきなりプログラムの専門用語が出てきちゃいます。最初はあまりよく理解できないかもしれません。とりあえず、ざっと読みながら、実際にプログラムを書いたり実行したりしてみて下さい。だんだんわかってくると思います。私はいまだによくわかっていませんけど。 ●動詞 「動詞」は、コンピューターに「あれをやれ」「この処理をしろ」という命令のことで、前の例で挙げた「表示する」とか「起動する」などが「動詞」です。 こちらは何となくわかると思いますので、「引数(ひきすう)」について簡単に説明しておきます。 ●引数(ひきすう) 「引数」というのは、10から3を引いた数、つまり引き算の結果…ではありません。引き出物の数のこと…でもありません。地球の引力の数値…でも、もちろんありません。 そもそもこの「数」という言葉が、プログラミングの用語を(特に初心者に)わかりにくくしている原因の一つだと思います。 ここで言う「数」というのは、簡単に言えば、情報を入れるための箱のようなものです。器・入れ物と言ってもいいかもしれません。したがって、この箱の中には、数値だけでなく、文字列などの情報も入れることが出来ます。 そして、引数の「引」は、引き渡す・引き当てるというような意味で使われています。まとめると、ユーザーがコンピューターに何らかの命令をするときに、コンピューターに渡す情報を入れるための箱、ということになります。 ちなみに、引数は、英語で言うと「argument」となり、これは「議論」とか「やり取り」というような意味です。 先ほどの命令文の例で説明します。 「おはよう」を表示する ここでは、「表示する」が動詞になります。そして 「 」 で囲われた文字列=おはよう が引数=情報にな

プログラムを書いて実行してみる

          ■プログラムを書いて実行してみる ※ここから先の説明は、2010年6月21日付けのマニュアルから、一部を引用しながら書いてあります。より詳しく正確な説明は、下記のページでお読み下さい。 日本語プログラミング言語「プロデル」 http://rdr.utopiat.net/docs/manual/ それでは、いよいよ実際にプログラムを書いて、それを実行してみます。難しい説明は後回し。とりあえず、コンピューターに命令して動かしてみましょう。これで「面白い!」と思ったら、少しずつその先を勉強していくことにしましょう。 デザイナを起動して、日本語入力モードにします(起動時はオフになっています)。 そして、次の文字列を入力します(コピペでもOK)。 「こんにちは」を表示する 入力したら、F5キーを押します。 ※実行メニュー → 実行 からも実行することが出来ます。 すると、「プロデルのメッセージ こんにちは エンターは OK」という音声ガイドがあり、ダイアログボックスが開きます。 Enterキー または Spaceキーを押して、このダイアログボックスを閉じます。そして、「 」 の間に、他のいろいろな文字を入れて試してみて下さい。 ■Windowsの「メモ帳」を起動する 次に、現在 入力されている文字を全て削除して、次の文字列を入力して下さい。または、いったんデザイナを終了させてから再起動してもOKです。 「notepad.exe」を起動する F5キーを押して実行すると、Windowsの「メモ帳」が起動するはずです。 ※プロデルでは、Windowsの標準的なアプリケーションは、実行ファイルのフルパスを記述しなくても起動させることが出来る様になっています。それ以外のアプリケーションは、「 」 の間に実行ファイルのフルパスを入力すれば起動することが出来ます。 あと二つ 例を挙げます。 「メモ帳」は閉じて下さい。そして、また全ての文字を削除してから、次のように入力して実行します。 「http://www.google.co.jp/」を開く 既定のブラウザが起動して、Googleのトップページが開きます。「 」の間に、別のURLを入力すれば、他のページが開きます。 次は、直接 Googleに検索させるプログラムです。 「新幹線」をググる これを実行すると、やはり既定

プロデルでのプログラム作りの準備

■プログラム専用のフォルダ インストールが終わったら すぐにプログラム作りを……という気持ちはわかりますが、その前に簡単な準備を。それは、プログラム専用のフォルダの作成です。 マイドキュメントの中に、バラバラにプログラムのファイルを保存するようなことは避けて下さい。 また、Windows7 / Vistaで、既定のインストールフォルダ "C:\Program Files" にインストールした場合は、そのフォルダ内のファイルの編集に厳しい制限が設けられていますので、出来ればシステムドライブ以外の場所に、プログラムのファイルを保存するフォルダを作成して下さい。 ※または、インストールする時に、システムドライブ以外の場所に(あらかじめフォルダを作成しておいて)、インストールして下さい。 ■プロデルデザイナ 専用のフォルダの作成が終わったら、ショートカットアイコンやスタートメニューから「プロデルデザイナ」を起動します。これが「プロデル」でプログラムを作成するスクリプトエディタになります。 ※以下、「プロデルデザイナ」のことを、単に「デザイナ」と表記します。 このデザイナには、様々な機能があるのですが、残念ながら ほとんどの機能が音声とキーボードでは利用することが出来ません。とりあえず、編集領域(エディタ部分)とAltメニューは使えますので、これでも何とかなります。 ただし、エディタを日本語入力モードにすると、アクセスキーが使えませんので、注意して下さい。アクセスキーとは、Altキー F S という具合にキーを押して行く操作で、Ctrl+S などのショートカットキーは使えます。 このデザイナ、はっきり言って重いです。メモリ 256MBのパソコンで Microsoft Wordを動かしているような感じ…って、使ったことないので適当に書いてますが。とにかく、かなり思いです。 それは、単に文字を表示しているだけではなく、入力された文字によって、様々な内部処理を行なっているせいです(…たぶん)。 ■私のやり方の紹介 この、デザイナの重さに対する、私の対策を紹介しておきます。 短い簡単なプログラムの場合は、デザイナに直接 入力していきますが、長いプログラムの場合は「MyEdit」と「MyFile」を使って編集しています。 まず最初に、MyEditでプログラムを編集し

■アクセシブルな開発環境「日本語プログラミング言語・プロデル」の紹介

                                             こんにちは。yanikunです。                     このページにアクセスしていただき、ありがとうございます。 このブログでは、日本語プログラミング言語「プロデル」について書いていきます。…と言っても、私が「プロデル」を完全にマスターしているわけではありません。まだまだ勉強中で、わからないことの方が多いくらいです。 それでもこの無謀な試みを決行するのは、プログラム作りの面白さを、より多くの音声ユーザーの皆さんに知ってほしいと思ったからです。 プログラム作りの目的は、もちろん 自分で自分の欲しい機能を持ったプログラムを作ることです。特に音声ユーザーの場合は、音声とキーボードで操作できるのが必須条件となりますから、使えるソフトの数や種類が大きく限定されてしまいます。 インターネットで検索して、自分の目的にぴったりのソフトを見つけたが、いざダウンロードして使おうと思ったら、全く音声が出ず、キーボードでの操作も出来ない、という悔しい経験は、多くの音声ユーザーがお持ちだと思います。 プログラム作りのもう一つの効用は、プログラムというものがどんな仕組みで動いているのか、そして OS(Windows)とプログラムの関係が どうなっているのか、などがだんだんわかってくることです。これは、他のプログラムを使う時にも役に立ちます。 さて、能書きはこのくらいにして、ここで「プロデル」の特長を挙げていきます。 1.日本語でプログラムが書ける。 このページを開いた人の中には、これまでプログラム作りに挑戦し、途中で挫折してしまった経験をお持ちの人も少なくないと思います。 挫折の原因はいろいろあるでしょうが、ひとつにはプログラムが英語(アルファベット)で書かなければいけないということも挙げられると思います(← はい それは私です)。 プログラムで使われる言葉(文字)は、もちろん意味があって使われているわけですが、最初のうちは、訳のわからない横文字の羅列に面食らってしまうことでしょう。 その点「プロデル」は、命令や変数などプログラムの用語が、普段使っている日本語に近い言葉で記述するようになっているため、はじめから意味を理解しながらプログラムを書くことが出来ます。 また、音声ユーザーの場合は

引っ越しのごあいさつ

                         こんにちは、yanikunです。 このブログ 音声ユーザーのための「日本語プログラミング言語・プロデル」入門 は、Sakuraのブログで運営していたのですが、昨年暮れ頃からスパムコメントが連日投稿されるようになりました。 コメントの設定を見直したり、Sakuraに問い合わせたりしたのですが、完全にスパム投稿をブロックすることは出来ませんでした。 思いあまってブログそのものを削除しました。そして今、こちらに以前の内容をボチボチ投稿していきます。 書いた時季がかなり前になるため、現在のプロデルの文法や手順に合わなくなっている部分があると思うのですが、それを検証して書き直している余裕がありません。ご容赦ください。