プロデルでのプログラム作りの準備

■プログラム専用のフォルダ

インストールが終わったら すぐにプログラム作りを……という気持ちはわかりますが、その前に簡単な準備を。それは、プログラム専用のフォルダの作成です。
マイドキュメントの中に、バラバラにプログラムのファイルを保存するようなことは避けて下さい。
また、Windows7 / Vistaで、既定のインストールフォルダ "C:\Program Files" にインストールした場合は、そのフォルダ内のファイルの編集に厳しい制限が設けられていますので、出来ればシステムドライブ以外の場所に、プログラムのファイルを保存するフォルダを作成して下さい。
※または、インストールする時に、システムドライブ以外の場所に(あらかじめフォルダを作成しておいて)、インストールして下さい。

■プロデルデザイナ

専用のフォルダの作成が終わったら、ショートカットアイコンやスタートメニューから「プロデルデザイナ」を起動します。これが「プロデル」でプログラムを作成するスクリプトエディタになります。
※以下、「プロデルデザイナ」のことを、単に「デザイナ」と表記します。

このデザイナには、様々な機能があるのですが、残念ながら ほとんどの機能が音声とキーボードでは利用することが出来ません。とりあえず、編集領域(エディタ部分)とAltメニューは使えますので、これでも何とかなります。

ただし、エディタを日本語入力モードにすると、アクセスキーが使えませんので、注意して下さい。アクセスキーとは、Altキー F S という具合にキーを押して行く操作で、Ctrl+S などのショートカットキーは使えます。

このデザイナ、はっきり言って重いです。メモリ 256MBのパソコンで Microsoft Wordを動かしているような感じ…って、使ったことないので適当に書いてますが。とにかく、かなり思いです。
それは、単に文字を表示しているだけではなく、入力された文字によって、様々な内部処理を行なっているせいです(…たぶん)。

■私のやり方の紹介

この、デザイナの重さに対する、私の対策を紹介しておきます。
短い簡単なプログラムの場合は、デザイナに直接 入力していきますが、長いプログラムの場合は「MyEdit」と「MyFile」を使って編集しています。

まず最初に、MyEditでプログラムを編集して、それをプログラム専用のフォルダに保存します。その時に、拡張子を「.rdr」とします。
次に MyFileでプログラム専用のフォルダを開き、保存したファイルを実行します。拡張子の関連付けが済んでいれば、デザイナが起動します。

そこで F5キーを押してプログラムを実行して、結果を確認します。さらに編集が必要な場合は、デザイナを閉じてから MyEditに戻って編集 → 上書き保存して、再び MyFileから実行……という作業を繰り返しています。
なお、MyFileから既存のプロデルファイルを開く時は、Ctrl+Enter を押して MyEditで開きます。

■デザイナの設定

特に変更すべき設定はありませんが、私のように MyEdit と MyFile を使う場合は、文字化けすることがあります。その時は、ツールメニュー → オプションから設定ダイアログボックスを開き、「プログラム」の中の「エンコード」を「Shift_JIS」に変更して下さい。

■スクリーンリーダーの設定(PC-Talkerの場合)

PC-Talkerユーザーは、「句点を読む カッコを読む 」の設定にして下さい。
プロデルでは 「 」 ( ) 、 , など、カッコと句読点が重要な役割を果たしています。ですから、プロデルでプログラムを書く時は、必ずこの設定にして下さい。

ちなみに、私の環境は、Windows7 SP1 32bit + PC-Talker7 2.10a(2012年4月現在)です。したがって、次回からの説明の中に音声ガイドの部分が出て来たら、それは PC-Talkerの音声によるものです。

■半角/全角

英語(アルファベット)で記述していく 他のプログラム言語では、あまり関係無いのですが、プロデルでは、日本語を使ってプログラムを書いていくので、半角と全角の違いが重要になります。
マニュアルやサンプルに書かれている文字の半角/全角を、よくチェックして、その通りにプログラムを記述するようにして下さい。
また、プログラムがエラーになった時も、自分の書いたプログラムの半角/全角をチェックしてみて下さい。

■字下げ

一部のプログラム言語では、字下げがプログラムの動作に影響を与えるものもありますが、プロデルの場合は、字下げの有無や深さは、プログラムの働きに全く影響を与えません。
他の多くのプログラム言語と同様、プロデルでも、プログラムの文章を Tabで字下げして記述することが推奨されています。しかし、これはあくまでも視認性の向上、つまり目で見てわかりやすいように字下げを使うべし、ということです。
音声ユーザーにとっては、そうした見た目の問題よりも、編集のしやすさの方を優先すべきと考え、私は一切 字下げはしていません。
※もちろん、お好みにより、字下げを使うのも自由です。

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