命令文の書き方 その1:動詞と引数

                                                ■命令文の書き方

プロデルでは、コンピューターに何かの処理を実行させる時には、「命令文」の形で書いていきます。そして、この命令文は、書かれた順番どおりに実行されていきます。
例えば、デザイナで1行目に、

「おはよう」を表示する

2行目に、

「さようなら」を表示する

と書いて(F5キーで)実行すると、最初に「おはよう」というダイアログボックスが現れ、次に「さようなら」というダイアログボックスが現れます。

■動詞と引数

さて、ここからいきなりプログラムの専門用語が出てきちゃいます。最初はあまりよく理解できないかもしれません。とりあえず、ざっと読みながら、実際にプログラムを書いたり実行したりしてみて下さい。だんだんわかってくると思います。私はいまだによくわかっていませんけど。

●動詞

「動詞」は、コンピューターに「あれをやれ」「この処理をしろ」という命令のことで、前の例で挙げた「表示する」とか「起動する」などが「動詞」です。
こちらは何となくわかると思いますので、「引数(ひきすう)」について簡単に説明しておきます。

●引数(ひきすう)

「引数」というのは、10から3を引いた数、つまり引き算の結果…ではありません。引き出物の数のこと…でもありません。地球の引力の数値…でも、もちろんありません。
そもそもこの「数」という言葉が、プログラミングの用語を(特に初心者に)わかりにくくしている原因の一つだと思います。

ここで言う「数」というのは、簡単に言えば、情報を入れるための箱のようなものです。器・入れ物と言ってもいいかもしれません。したがって、この箱の中には、数値だけでなく、文字列などの情報も入れることが出来ます。
そして、引数の「引」は、引き渡す・引き当てるというような意味で使われています。まとめると、ユーザーがコンピューターに何らかの命令をするときに、コンピューターに渡す情報を入れるための箱、ということになります。

ちなみに、引数は、英語で言うと「argument」となり、これは「議論」とか「やり取り」というような意味です。

先ほどの命令文の例で説明します。

「おはよう」を表示する

ここでは、「表示する」が動詞になります。そして 「 」 で囲われた文字列=おはよう が引数=情報になります。

これを、「おはよう」を削除して、

「」を表示する

としたらどうでしょう。…何も表示されませんよね。これは「おはよう」という情報(=引数)が与えられていないために、「表示する」という命令だけが実行されたわけです。

前回の例で言うと、

「notepad.exe」を起動する
…これは「notepad.exe」が、「起動する」という動詞の引数になっています。

「http://www.google.co.jp/」を開く

こちらは、「http://www.google.co.jp/」が、「開く」という動詞の引数になっています。

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