ボタンとテキスト

 ■部品を配置する ボタンとテキスト


前回は、何もないウィンドウを作成しました。続いて、このウィンドウの中に、部品を配置していきます。

まずは、ボタンとテキストを配置していくことにします。この二つの部品は、最も基本的な部品で、皆さんもおなじみだと思いますので。


●ボタン … これを Spaceキー または Enterキーで押すことによって、さまざまな処理(手順)が行なわれます。形は、横長の長方形が普通です。

PC-Talkerでは「○○のプッシュボタン 確認」とガイドされます。


●テキスト … 一行の文字列を入力するボックスです。形は、横長の長方形です。

PC-Talkerでは「○○のエディット 文字入力」とガイドされます。


前回の、何もないウィンドウに、ボタンとテキストを配置したプログラムを、下に掲載します。そして、部品の配置の仕方について説明していきます。


────────────────────

ウィンドウ1を表示する

待機する


ウィンドウ1とは

ウィンドウを継承する


はじめの手順

初期化する

終わり


初期化する手順

//この手順は自動生成されたものです。編集しないでください

この内部領域大きさを{292、271}に変える

この内容を「ウィンドウ1」に変える


テキスト1というテキストを作る

その位置と大きさを{54、98、180、19}に変える


ボタン1というボタンを作る

その内容を「OK」に変える

その位置と大きさを{110、168、75、23}に変える


終わり


ボタン1がクリックされた時の手順

テキスト1の内容を表示する

終わり


終わり

────────────────────


■テキストとボタンの配置についての説明


行の先頭に ーー の付いている行が、説明です。


テキスト1というテキストを作る

ーーウィンドウに部品を配置する時は、

ーーこのように部品の種類の後に連番を付けるか、

ーーまたは、その部品に名前を付けます。

ーー名前を付ける例:パスワード欄というテキストを作る


その位置と大きさを{54、98、180、19}に変える

ーー「その」は「テキストの」という意味で、

ーーこの場合は、「テキスト1の」ということを示しています。

ーー{54、98、180、19}

ーーウィンドウ内の部品の位置と、部品の大きさを指定しています。

ーー位置と大きさの指定については、この後の方で説明します。


ボタン1というボタンを作る

その内容を「OK」に変える

ーー内容 というのは、ボタンに表示する文字列のことです。

ーーここでは「OK」という文字を表示するように指定しています。

ーー標準の幅 75 では、半角=12文字 全角=6文字までが

ーー一行で指定することが出来ます。

ーー文字数がそれを越える場合は、幅か高さを大きくします。


その位置と大きさを{110、168、75、23}に変える

ーーこの下で説明します。


■部品の位置と大きさの指定


部品の位置と大きさは {54、98、180、19} という形で指定します。

はじめの二つの数値 54、98 が、縦と横の位置を表す数値です。

数値の単位は、ピクセルです。1ピクセルは、標準的なパソコンのディスプレイでは、約0.3528ミリとなります。100ピクセルなら、約35ミリです。


54 は、ウィンドウの左端から 54ピクセル 右の位置 

98 は、ウィンドウのタイトルバーの下端から 98ピクセル 下の位置 


となります。


後の 180、19 で、部品の大きさを指定します。

順番は 幅、高さの順になります。したがって、この部品=テキストの大きさは、

幅=180ピクセル 高さ=19ピクセル ということになります。


■部品に対する手順の指定


次に、ウィンドウ内に配置した部品に対する手順を指定します。

この手順は、プロデルでは「イベント手順」と呼ばれます。


────────────────────

ボタン1がクリックされた時の手順

ーークリックは、マウスの左シングルクリックを指します。

ーー右クリック・ダブルクリックは、別のイベント手順になります。

ーーキーボードではSpaceキー または Enterキーが押された時に

ーー実行される処理を(次の行に)記述します。


テキスト1の内容を表示する

ーーこの場合の「内容」は、テキストに入力された内容を指します。


終わり

ーー手順には、必ず この「終わり」が必要です。

ーーこの一行によって、イベント手順が完了します。


終わり

ーーウィンドウ1で行なわれる 全ての手順が、ここで終わり

ーーということを示しています。


参考:

リファレンス > 基本ウィンドウ部品 > テキスト

http://rdr.utopiat.net/docs/reference/core/control/textbox.htm


リファレンス > 基本ウィンドウ部品 > ボタン

http://rdr.utopiat.net/docs/reference/core/control/button.htm


コメント

このブログの人気の投稿

■アクセシブルな開発環境「日本語プログラミング言語・プロデル」の紹介

ドキュメント検索 と 掲示板

命令文の書き方 その1:動詞と引数