設定の保存と呼び出し(設定ファイル) その2

 前回のプログラムは、設定の保存と呼び出しの手順を紹介するだけのものでしたので、今回は、もう少し実用的なプログラムの例を紹介します。

「メニュー その他 (その1)」で紹介したプログラムの「ウィンドウ1」のテキスト領域を、右端で折り返して表示するかどうかを設定して、それを反映させるプログラムです。


準備:デスクトップに作成した設定ファイル「settings.ini」を開いて、次のセクション・キー名・値を書き加えて、上書き保存しておいて下さい。ウィンドウの初期化の後に、この設定データを読み込んで起動します。


────────

[テキスト]

折り返し=する

────────


■プログラムの例


──────────────────────────────

「Produire.File.dll」を利用する

アプリ設定という設定ファイルを作る

アプリ設定のファイル名は、「[デスクトップ]settings.ini」


ウィンドウ1を表示する

待機する


ウィンドウ1とは

ウィンドウを継承する


はじめの手順

初期化する

折り返しは、アプリ設定について「テキスト」から「折り返し」を取得したもの

もし、折り返しが「する」なら

テキスト領域1の折り返しを○に変える

他でもし、折り返しが「しない」なら

テキスト領域1の折り返しを×に変える

もし終わり

終わり


初期化する手順

この内部領域大きさを{392、343}に変える

この内容を「ウィンドウ1」に変える


テキスト領域1というテキスト領域を作る

その位置と大きさを{0,30,392,343}に変える

そのドッキング方向を「全体」に変える


メニュー1というメニューを作る

その位置と大きさを{0、0、392、24}に変える

その内容を「メニュー1」に変える


ファイルメニューというメニュー項目をメニュー1へ追加する

その内容を「ファイル(&F)」に変える


開く項目というメニュー項目をメニュー1のファイルメニューへ追加する

その内容を「開く(&O)」に変える

そのショートカットを「Control+O」に変える

そのクリックされた時の手順は、ファイルを開く


閉じる項目というメニュー項目をメニュー1のファイルメニューへ追加する

その内容を「閉じる(&C)」に変える

そのクリックされた時の手順は、閉じる


ツールメニューというメニュー項目をメニュー1へ追加する

その内容を「ツール(&T)」に変える


設定項目というメニュー項目をメニュー1のツールメニューへ追加する

その内容を「設定(&S)」に変える

オプション項目というメニュー項目をメニュー1のツールメニューの設定項目へ追加する

その内容を「オプション設定(&O)」に変える

そのクリックされた時の手順は、オプション


終わり


ーーファイルを開く

ファイルを開く手順

開く画面のフォルダ名を[マイドキュメント]に変える

開く画面のフィルタを、「テキストファイル|*.txt;*.rdr|すべてのファイル|*.*」に変える

開く画面を表示する

もし開く画面のキャンセルなら、手順から抜ける

ファイル名は、開く画面のファイル名

内容は、ファイル名から読み込んだもの

ファイル内容は、[正規表現:内容を「\n」から「[改行]」へ置換したもの]

テキスト領域1の内容を、ファイル内容に変える


終わり


ーー閉じる

閉じる手順

ウィンドウ1を閉じる

終わり


ーーオプション

オプションの手順

設定ウィンドウを表示する

終わり


終わり


ーー設定ウィンドウ

設定ウィンドウとは

ウィンドウを継承する


はじめの手順

初期化する

折り返しは、アプリ設定について「テキスト」から「折り返し」を取得したもの

もし、折り返しが「する」なら

チェックボックス1のチェックを○に変える

他でもし、折り返しが「しない」なら

チェックボックス1のチェックを×に変える

もし終わり

終わり


初期化する手順

この内部領域大きさを{237、213}に変える

この内容を「オプション設定」に変える


チェックボックス1というチェックボックスを作る

その内容を「右端で折り返す」に変える

その位置と大きさを{36、35、118、24}に変える


ボタン1というボタンを作る

その内容を「OK」に変える

その位置と大きさを{36、166、75、23}に変える


ボタン2というボタンを作る

その内容を「キャンセル」に変える

その位置と大きさを{117、166、75、23}に変える


終わり


ーー設定の保存

ボタン1がクリックされた時の手順

もし、チェックボックス1のチェックが○なら、

アプリ設定について「テキスト」で「折り返し」へ「する」を設定する

ウィンドウ1のテキスト領域1の折り返しを○に変える

他でもし、チェックボックス1のチェックが×なら

アプリ設定について「テキスト」で「折り返し」へ「しない」を設定する

ウィンドウ1のテキスト領域1の折り返しを×に変える

もし終わり

自分を閉じる

終わり


ーーキャンセル

ボタン2がクリックされた時の手順

自分を閉じる

終わり


終わり

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