変数を使う その1

                ■変数

「変数」というのは、変な数のこと…ではありません。町内の変質者の数…でもありません。あ、そういう説明はムダだからもういいよって、そうですね。すいません。
「数」とは、数値のことではなく、情報を入れる箱のようなもの、と先に引数の所で説明しました。変数の「数」も、もちろん 同じ意味です。
そして、「変」は、変化するという意味で、まとめると、変化する情報を入れるための箱ということになります。
文章で説明するよりも、具体的な例に沿って説明した方がわかりやすいと思いますので、以下をどうぞ。

メッセージは、「こんにちは」
メッセージを表示する
            
上の2行の命令文のうち、1行目の「メッセージ」が変数=箱です。そして、その「メッセージ」という変数=箱の中に「こんにちは」という情報を入れました…というのが、1行目の命令文です。

このように、

変数の名前(変数名) は、「なんたらかんたら(箱の中に入れる情報)」

と書くことによって、変数=箱を作り、その中に情報を入れる、という二つの作業を同時に行なうことが出来ます。そして、変数という箱の中に情報を入れることを「代入」と言います(格納とも言います)。

次に2行目を見ていきましょう。

メッセージを表示する

この 2行目の「メッセージ」は、既に「こんにちは」という情報が入った状態の変数=箱です。ですから、「メッセージを表示する」という命令文は、「メッセージ」という変数の中に入っている情報を表示しろ、と言っているわけです。そして、当然 先ほど入れた「こんにちは」という情報が表示されます。

ここで、1行目の メッセージは、「こんにちは」 の「こんにちは」を別の言葉に書き替えて試してみて下さい。書き替えたとおりの言葉がダイアログボックスに表示されるはずです。

コンピューターというのは、実に素直なヤツです。人間みたいに、本当は違う情報を持っているのに、わざと別の情報を相手に伝えるなんてことは絶対にありません。
「そろそろしゃべったらどうだ? 全部吐いて楽になれよ」なんてセリフも必要ありません。…だから、そういう説明は要らないって。

■変数の命令文の書き方

変数名には、日本語またはアルファベットを使うことができます。したがって、先ほどの命令文は、次のように書くことも出来ます。カタカナの「メッセージ」を、英語の「message」に置き換えてあります。

messageは、「こんにちは」
messageを表示する

また、情報を代入する時は、次のような書き方をすることも出来ます。

メッセージを、「こんにちは」とする
メッセージ=「こんにちは」
メッセージへ「こんにちは」を代入する

他に変数の名前には、漢字・ひらがな・カタカナ・全角半角英数字を使うことが出来ます。逆に、こういうものは変数には使えないというものを下に挙げておきます。

× 変数の名前に使えないもの 
全角・半角数字のみ  例:123
全角・半角数字で始まるもの 例:2009年データ
スペースや括弧、「!」などの記号が含まれるもの 例:!ファイル
改行やタブなどの制御文字が含まれるもの
+-などの演算記号が含まれるもの 例:1-3組

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